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スポーツ選手の講演会もいいものです。

最終更新日 2024年3月29日 by ahoboke

⒈スポーツ選手の講演会は嘘偽りがないのが良い

スポーツ選手の講演会もいろいろと参考になることがあり、出かけて聞く価値があるいいものです。
ただし、現役選手が講演講師するというのは稀であり、多くの場合が功成り名を遂げた人になることは、スポーツの世界ということに鑑みれば仕方ないと言えるかも知れません。

もう一つ加えるとすると、やはり語るということに長けた人でないと面白みが少ないということは一般的に言えます。

まず面白みが少ない人というのは、どちらかというとスポーツ業界の出身であり、語ることに関しては消極的で遠慮気味な人です。
どうしたら聴衆を引き付けられるかの意識はほとんどなく、自分の体験談を時系列的に語るというような人になります。

でもそういう人の場合は、うそ偽りがなく、真実の経験とか思っていたこと、学んでためになったことなどを謙虚に話してくれるので、そういう点ではとても参考になります。
自分が行っているスポーツに関して何らかヒントを得たいとか、その先輩から一つでも学んで自分のものにしたいという場合は、格好の講師ということができるでしょう。

⒉話術に長けている人で裏話などを存分に盛り込んでくれる

聞いていて面白いのは、話術に長けている人で裏話などを存分に盛り込んでくれる人です。
こうした講師の場合は聞くこと自体が娯楽性に富んでいるので、何かの役に立つとか、自分のスポーツにプラスを得るとかはほとんどありませんが、スポーツをしていない人でも楽しめることを請け負えます。

たとえば、「野球でサヨナラホームランを打ってチームのヒーローになった人をホームベースで仲間が出迎えるとき、観客はチームメートが祝福して、お尻を叩いたり、ヘルメットを叩いたりしていると受け取っているのですが、プロの世界では違うんですよ」と語る人がいます。

「あれは、俺がヒーローになりそこなった。このヤロウという気持ちで、思いっきり叩いているんですよ」と解説するような人です。

もちろん、そんな内容ばかりでは飽きてしまいますから、前後や結びには気の利いた話も入れますが。
本質的には聴いている人を喜ばせようという話達者な人であれば、聴いた感が十分に残るということになります。

中には、スポーツチームの監督や推進役の経験者が、マネジメントについて語ることもありますが、これは参考という点からすると、自慢話的なものが多く、ビジネスマネジャーが吸収して役に立つものは限られていることに注意が必要です。
いわば専門外のことをそれらしく語る節があります。

というわけですので、スポーツ選手の講演会を聞く場合は、講師が誰であるかによって大分中身が違ってくることに注意が必要ですし、まして主催する側であれば、聴く層を意識しての講師選定が重要ポイントになります。